【Trial of the Pyx】
貨幣検査函審査 英王立造幣局（The Royal Mint）では、新しく鋳造されたコインが必要な基準に確実に準拠されているかの厳格な検査があります。これらの裁判（Judicial Ceremony）は1282年から現在まで、通常は1年に1回行われています。 式典の形式は1282年以降基本的に同じです。これらのセレモニーは完全な司法的意味での裁判であり、冶金分析の専門家による裁判官が主宰します。このセレモニーには英国の財務大臣（またはその代理人）も出席し、歴史的なイベントで裁判官の正式な衣装を身に着けた裁判官達がコインを一枚一枚手に取って判断します。種類別のコインは無作為に選んだ50枚をそれぞれの封筒に入れて、検査場に運ばれます。この時封筒を入れる箱の事をラテン語でPyxisといい、これがこの歴史的なセレモニー【Trial of the Pyx】の由来となっています。 セレモニーでは裁判官が封筒から数枚を選び、実際に手に取ってコインの重量を量ったり、表面を擦り材質を検査したり時間をかけて、検査結果を判断、発表します。 その後、全てのコインはThe Royal Mintに返還されます。こちらはその一点になります。 今回、ご紹介するコインはこのセレモニーで実際にサンプルとして検査済みのコイン“Trial of the Pyx”です。こちらのコインは世界中で8枚のうちの一枚になります。検査済みのコインは、検査で行った痕の小傷がありますが、イギリスの長いコイン歴史の一部を実際に手に触れる喜びと感動を得ることができます。コインコレクターにとっては非常に興味深いコインだと思います。 「“Trial of the Pyx”コインの詳細」 The Queen`s Beasts, The lion of England 2017 材質 プルーフ銀貨 0.999 重量 ５オンス（155.6ｇ） 直径 6.5㎝大型の銀貨です。銀貨はロイヤルミントの豪華な化粧ケースに入っており、ロイヤルミントの証明書が付属します。 一種類のコインにつき数枚のみの希少な品です。非常に入手困難なお品です。おそらく日本では初めての出品だと思います。尚、このセレモニーについてはYOU TUBEで動画をご覧になれます。The Royal Mint Pyxで検索してみてください。（ロイヤルミントの動画です）